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■第1話:記念すべき第1話は、先日の入院騒動についてです。
初めまして。私がバカボン鈴木です。

いやーしかし参った参った。のっけからナニではあるが、何と髄膜炎とか云う病気にかかり、入院するハメになってしまったのである。5月の末頃から腰痛があり、いろいろな人に、やれ肝臓結石だの何だの言われていやな感じがしていたのだが、まさか頭の病気とは思わなかった。因みに、髄膜炎とは、脳ミソのまわり及び脊髄の中に髄液という液があり、その液にどこからかウィルスなり細菌なりが感染して脳ミソを覆っている髄膜という膜に炎症を起こす病気だそうだ。症状としては、腰痛が背中にひろがり、更に激しい頭痛、発熱、嘔吐、悪寒等である。その耐え難い苦痛は、体が丈夫なだけが取柄の私をして入院を覚悟せざるを得ないものがあったが、一方、ライブ等が立て込んでおり、入院などしている場合ではないという焦りに加えて、検査や何やらで、何をされるかわからぬという恐怖感もあったが、ついに意識もモーローとして来て病院に行かざるを得ず、入院したのが6月5日である。そして17日間も入院する事になってしまった。

 病気で入院するのも初めてならば、腰に注射針を刺して髄液を取られるのも初めて、点滴も初めてという感じであったが、腰に針を刺すのだけは2度と体験したくない。何故かというと痛いからである。更に、同様に治療中に医療事故に遭い、下半身が不随になった等の話も聞いたことがあるような気がして、極めて不安だからというのもある。確率的には極めて低いとは言ってもゼロではあるまい。私の場合は4回もやられて何ともなかったが。入院中も頭がボーッとしてサダカではなく、見舞いに来てくれた人の事もよく覚えていないという始末であった。その上若干ウツ状態であり、前向きな思考が一切起こらないという感じで、食事が来ていても食べようという気もせず、ボーコーが満タンになってもトイレに行くのも面倒臭いという困った状態だった。自分でも、「どうも俺は、頭がややおかしくなっているかも知れない」という気がするくらいだった。今は、もう退院して1ヶ月近くたつので正常に戻っている(と、少なくとも自分では思っている)。

 今回入院して1番強く感じたことは、勿論どんな病気かにもよるのだろうが、病気によるダメージよりも、長い期間食事も殆ど取らずに寝ているだけだったという事によるダメージの方が、少なくとも私の場合は大きかったような気がする。病気が治ったから退院したのだが、退院してしばらくは、極端な運動不足によると思われる体中の筋力の低下により、非常に疲れやすく、階段を上るのも一苦労で、楽器も奏けず、味覚も変で、自律神経の失調により唾液も殆ど出ず、口が乾く・・・といった状態であった。入院中に、退院してから辛い状態が残らない為に、何か手立てはないものか。それに、病院特有のあの雰囲気。健康な人を無理矢理入院させて、1ヶ月患者扱いしていると必ずどこか病気になる・・・という冗談半分の話も聞いたことがある。例えばカーテンの色ひとつにしてみても、結構影響があるような気がするのである。

 などと、色々考えさせられる事の多い入院騒ぎであった。自分としては良い人生勉強になったという事にして、殆ど何もできなかった1ヶ月間も決して無駄では無かった、と考えるようにしようと思う。

 最初からやや固い話になってしまったが、何卒御容赦願いたい。これからはもっと面白い話を書かなければ・・・と、書きながら既に反省している私である。

 それでは皆様、健康第一、頑張らなくてもいいから、無理をしないで頂きたいと思う。

それではまた。

2002/07/17 戻る